学会の「専門医」試験に合格し、認定を受けた歯科医師は全国でわずか244名です。
厚生労働省の調査による全国の歯科診療所数は約67,000軒あり、そのうち矯正歯科を標榜しているのは約20,000軒ありますが、学会認定の専門医がいる診療所はその中のわずか1.3%にすぎません。(2009年1月現在)
2008年12月、所属する日本矯正歯科学会より、第3回専門医試験合格の通知が送られてきました。
日本矯正歯科学会とは1926年に設立され、会員数5,700人を超える学会です。矯正歯科治療を行う歯科医師は必ず所属している学会といっていいでしょう。
現在、歯科医師資格を持つ者であれば誰でも「矯正歯科」の標榜を掲げ、治療を行うことができます。しかし、矯正歯科というのは専門性が非常に高く、また、知識・経験が豊富であることが必要なため、日本矯正歯科学会が矯正歯科治療に関して適切かつ充分な学識と経験を有する歯科医師を「認定医」として認定しています。2009年1月末現在、上述の「認定医」は約2300人おり、その中でさらにより高度な専門性を持つ資格として「専門医」の制度が2006年より新たに開始致しました。
私は2008年の第3回試験を受験し、2008年12月に合格通知を受け取った次第です。第1回専門医試験の合格者は156人、第2回は70人、第3回は17人でした。第3回試験の合格率は約40%、認定医資格を受けている先生方を対象にしてこの結果ですから、大変難度の高い資格です。
矯正専門医試験にチャレンジするだけでも相当の条件があるのですが(認定医になってから10年以上経っている・学会に12年以上所属しているなど)、専門医審査で最も難しいのは、課題に沿った症例を準備し、かつその治療結果が良好なものでなければならないという事です。
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| 提出を義務付けられる症例ファイルと口腔内模型。各症例の特徴やその治療経過、顔面・口腔内写真、治療前後のレントゲンの分析データなど、課題症例ごとに詳細な資料をファイリングしています。口腔内模型は矯正歯科治療前後、および保定観察終了時のものを提出します。 | |
私は大学卒業後、矯正歯科専門医を目指し、東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第一講座に入局いたしました。矯正科専攻生および大学付属病院矯正科医員として勤務し、退官後は医局OBで矯正歯科専門医院を20年以上開業されている先生のオフィスにおいて経験を重ねて、開業いたしました。開業して13年目ということもあり、専門医試験に合格する自信はありましたが、ファイル作成や口頭試問に向けて相当な時間をかけて準備いたしました。おかげさまで、第3回試験合格者医の中では、上位で合格することができました。これも専門医試験受験にご協力いただいた患者さんやその保護者の方々、当院に患者さんを紹介して下さる近隣の一般歯科の先生方々、そして日頃よりのスタッフの協力によるものと感謝しております。
日本矯正歯科学会認定の「専門医」であることは、患者さんにとっても信頼できる矯正歯科医院を見つけるための基準になると思われます。
わたし達スタッフ一同は、この資格に恥じることのないよう、より一層努力していく所存ですので、これからもさいとう矯正歯科をどうかよろしくお願いいたします。